スッチーを甘くみると、とんでもない事に
<Part1>
最近、ご存知のように機内は禁煙の航空会社が殆ど。
愛煙家の人にとっては、いい迷惑でしょうね。
これは航空会社が決めたルールですが、その飛行機に乗っているという事は、
愛煙家の人であれ、その事は了解済みという事なのです。
でも、「規則は破るためにあるものだ」なんて言って、学生気分を思い出したいのか、
トイレで隠れタバコを吸う人はあとを経ちません。
ネット上や雑誌などでも、「いかに隠れてタバコを吸うか」のノウハウが紹介されていたりして、
またそれを実行してみようなんて考えている人がいるんですよね。
これまた、不思議で、路線別でみると短いアジア線が１番多い。
それも、フライト時間が短ければ短い程、隠れタバコの件数は多いんです。
普通、太平洋やヨーロッパなど１０時間以上のフライトだと、
「モーウ、我慢できない」なんて言って吸ってしまう気持ちはわかりますが、
不思議とこの路線では少ないですね。
（何故か？という分析は一応して、それなりの私達の見解はでていますが、
皆さんも考えて又メールなどで回答をお寄せください）
この間も、アジア線で隠れタバコ発生。
一番後ろのトイレのドアの隙間から、煙がモコモコと出てきたので、スッチーがタバコと気がついて
「お客様―、大丈夫ですか。火事ですか。」とドンドンとトイレの戸を叩いた。
中の人は、多分ビックリしたのでしょうが、なかなか出てこない。
（当たり前だよね。すぐ出てきたらタバコを吸っていたことばれちゃうものね）
2〜3回戸を叩いたところ、中からようやく出てきた。
彼は顔から手から洗える所は全部、石鹸で洗ったらしく、
石鹸のにおいをプンプンさせて、トイレの中もビシャビシャにしていた。
どうも、彼はタバコのにおいを消したかったらしく、 慌てて石鹸を使ったらしいが、
そんなことではタバコのにおいは消えないのです。
彼女が、タバコを吸っていた事を指摘したら、英語も日本語もわからないふり（？） をして、去っていってしまった。
その後、この事をキャプテンに報告し、機内でタバコを吸わないようにアナウンスがされ、
周知徹底したのはいうまでもない。
皆さんは「タバコで何故こんなに大騒ぎをするんだ？
１本ぐらいいいじゃないか」なんて思っていませんか？ でもこれは、れっきとした犯罪なのです。
私たちが怖がっているのは、タバコの火の不始末で起こる、 機内火災が怖いからなんです。
人によっては、トイレのごみ箱に、消したタバコの吸殻を吸っててしまう
非常識な人もいるんですよ。機内って、湿度がゼロに近いでしょう。
もし、この吸い殻から火災が発生したら、あっという間に、
火は燃え広がり飛行機は墜落してしまいます。
そんな事にならないよう、私たちは消防団の役目もしているのです。
もし、タバコを吸っているのが見つかったらどんな事になるかご存知ですか。
これは航空会社によってまちまちですが、ルールに厳しい外資系の航空会社は
機長の判断で緊急着陸をしてその人を降ろしてしまう場合もあります。
その時は、降ろされるだけでなく、しっかりその為に遅れた遅延金など損害賠償も請求されます。
何回も注意しても止めない場合は、空港到着後、警察に引き渡される場合もあります。
（考えられないでしょうが、こういう人もなかにはいるのです）
また、降ろされはしないまでも、厳重注意をうながされ、
その会社の顧客リストにインプットされ、最悪の場合はその航空会社から
搭乗拒否をされる事もあります。
「お客様は神様です」というのは、昔の話。 もちろん、常識なお客様は今でも神様ですが、
人に迷惑をかけるお客様の場合は、今はそれなりに厳しい現状が待っているのです。
Ｅデスを読んでいる皆さんはもちろん神様だと思います！
くれぐれも「タバコ一本、火事の元。」火の用心にご協力を！
by怪獣ボスデスモン
