世にも奇妙なお客様
タララララッ、タララララッ・・・♪ スッチーをしているとドラマよりおもしろい、奇妙なお客様に会うことがある。
まさかぁ、そんなぁ〜、ということが機内では日々起こっているのである。
<その1> 酸素くれぇ〜〜
お食事サービスも無事終了し、映画の上映が始まった。機内が暗くなり、私達もホッと一息・・・とジャンプシート（乗務員席）に座ったところ、つつーっと天井から蜘蛛の糸が・・・
（やばっ、酸素マスクの収納棚が開いてしまっている）席へ急ぐと、おばさんがへーぜんとマスクを着けて、ヘッドホンをして映画を観ている。（なにこれ〜〜っ！）とりあえず冷静さを装って、「いかがなさいました？ ご気分でも？」「あら、空気が薄いから吸ってただけよ。大丈夫。」（大丈夫じゃな〜〜いっ！）このおばさん、山登りか何かと勘違いしていたらしいけど、機内はちゃんと与圧してあるし、酸素だって補給してあるっちゅうの。それにしても、周りの人も変なことをする人がいたら教えてくれ〜〜！
<その2> 鬼ごっこ？
「スッチーは何が起こっても走ってはいけない。」これはスッチーが空港や機内で走っていると、お客様に、何か緊急事態が起こったのではないか、という不安感を与えてしまうからなのです。私もずーっと守っていました。あの日を除いては・・・。
それは飲み物サービスが終わった頃でした。エコノミー担当だった私の目に飛び込んできたのは、パンツ一丁の３０代の男性。（ストリップ？）ところがその男性、目を丸くしている私の前を全速力で走り過ぎて行ったのです。でも教官の教えが邪魔して、さすがに全速力では走れない・・・。
それをいいことに、ついにその男性はファーストクラスまで・・・。ちょうどファーストではオードブルサービスの真っ最中。男性はワゴンから伊勢エビをむんずとつかんで、今度は後ろへ向かって走っていったのです。
全速力で追いかけっこをし、ついに取り押さえたのですが、どうもその理由は、一緒に旅行するハズだった彼女にすっぽかされてしまい、頭がおかしくなってしまったらしい・・・（ちょっとカワイソウ）
でも旅行中、ケンカやいさかいで情緒不安定になる人って結構多いんですよ。旅行中は仲良くネ！
by 桜子
