私の懺悔集 Part2
【その３：男の子？女の子？】
国内線で子供におもちゃを配っていたときのこと。フライトタイムが短いところは、離陸までの間、地上でおもちゃを配ってしまう。その日は夏休みで子供がいっぱいいた。普段なら、バスケットにおもちゃを全種類入れて、その中から好きなものを選んでもらうんだけど、こんなに子供がいては時間がない。そこで、男の子なら飛行機のプラモデル、女の子ならお人形というようにこちらが適当に選んで渡していた。これならなんとか全員配り終わりそう、ええと、次は・・・、元気のよさそうな男の子だ、すごく体格いいな、いくつかな？この子は飛行機にしよう、「はい、ぼく、これプレゼント。」
と、にっこり笑って飛行機を渡した。
しばらくしてキャビンを歩いていると、子供がひとり声をあげて泣いている。見るとさっき飛行機をあげたあの体格のいい男の子だ。私が通りかかると、その子のお母さんが、「すみません、この子実は女の子なんで、お人形のほうをいただけますか？」え、女の子？この子が、だってショートカットだし、ズボンはいてるし、でも、よくみると洋服はピンクかも・・・。私はあわててお人形を持っていったが、その子はしばらく泣いていた。小さいながらも彼女のプライドはいたく傷ついたに違いない。ほんとにごめんね、あれから早１０年ぐらいたったけれど、きっと今ごろはすてきなレディになっているかも・・・。
【その４：私も気持ち悪い・・・】
機内で吐き逃げをする人の話はおなじみだと思うけれど、結構よくあることなのよ。気持ち悪くなったらトイレでちゃんと吐いて流してくれれば問題ないんだけど、困るのはシンク（手を洗うところ）や床に吐いたりされること。こうなったら私たちが掃除するしかない。でもそれが私にとってはすごく至難のわざ。自分も気持ち悪くなっちゃうのよ。誰でもそうだと思うけど、特に私はひどくて、なるべく息を吸わないようにしたりしてるのに、もうダメ。やる気はあるんだけど、体がついてこないのよ。
いつもゲゲェーっとしながら必死に取り組んでいると、見るに見かねて後輩やら先輩でさえも飛んできて、「いいよ、私がやるから。」と言って代わってくれる。そしてテキパキと華麗にかたづけていく。すごいな、なんでみんなあんなにできるんだろう？そんなわけで、今だかつて私が最後まで始末できたことはない・・・。（最後に汚い話で締めてごめんね。）
ｂｙ ほろ酔いぐま
