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最近の出来事

最近の出来事

最近私たちの職場ではあまり楽しい話はありません。
なぜならば3月のイラク戦争、そして毎日報道されているSARSの事。
今まで見たこともない位空港は空いているし、もちろん飛行機もSARS汚染地帯の路線はガラガラ。
いったいこの先どうなるんだろう・・・と結構楽天的な私でも心配になってくる今日この頃です。

戦争はまあその場所へは行かなければそんなに危険を感じないけど、SARSは見えない敵だけにかなり恐怖を感じています。
仕事だから仕方ないけどできれば行きたくないなあー、と常々思っています。

イラク戦争が始まった日、私はアメリカに行きました。
そしてテレビでの戦争報道に驚きながらも何もする事がなかったので、ショッピングセンターに行ってみました。でもそこでは何事もない様に普段どおりに人々は買い物と食事を楽しんでいるのです。 戦時下の国なのになあ・・・とちょっと納得がいきませんでしたが、実際に爆弾が落ちてくるわけでもないからこうなんだ、と自分に言い聞かせながら戻ってきました。でもやはり空港は違っていました。異常なほどの緊迫感に包まれていました。もちろんテロを警戒しての事です。セキュリティーチェックのところではまず靴を脱がされ、上着を脱がされ、センサーが反応したら、ものすごいボディーチェックです。NYのテロの後もすごかったけど、とにかく私たちでさえもすごく時間がかかるのに、お客さんたちも何度もセキュリティーゲートをくぐらされていました。
今でもそれは変わっていません。

そしてSARS。こちらはもっと恐ろしい。
香港、中国線はマスクと手袋着用でサービスしているけど、始めのうちは、お客さんが全員マスクをしているにもかかわらず、私たちはマスク着用が許可されていなかった。そのため返ってお客さんが怖がって、私たちのサービスしたものを食べなかったり、クレームを言ってきたりと大変だった。文句いいたいのは私たちの方だったのに・・・。まあ、今では乗る人も激減して、仕事で仕方なく乗っていく気の毒なお父さんたちが少々という状態になってしまった。
でもたまにマスクも持っていなくて、のんきにショッピングに行こうとしている若いお嬢さんたちが、機内の異常な様子に驚いて、「えー、
そんなに危ないんですか?ビール飲んでアルコール消毒でもすれば大丈夫よねえ。」と訳わかんない事言っていた。ああいう人たちは病気のほうが逃げ出すだろう、と思ってしまった。

中国に着くと全身防護服の人が数人乗ってきて、機内を消毒しまくるんだけど全くこれも失礼な話。だって発祥地はそちらなのに!まあそんな事思いながらその消毒液を頭からかけてちょうだーいと思っているのは私だけではないでしょう。一度汚染地域に行ったら10日は潜伏期間の様子見と言われているけど、私たちはずーっと潜伏期間中。よく皆健康で働いているなあ、と関心しています。でも先日ただの風邪で病院へ行った先輩は、熱があるだけで大きな病院を紹介されそちらに回されたと言ってました。そして熱があると言った瞬間、周りの医者や看護士さんたちは全員マスクをしたそうです。
またアメリカで高熱を出した後輩は、扁桃腺からの腫れのせいだったにもかかわらず、隔離されて1週間帰って来られなかった。お子さんを持っている先輩は子供が幼稚園に通園する事を暗に控えるようにと言われているらしい。全くこんな差別まで受けるようになってきたこの時代、いつ終わるんでしょうね。
本当に安心して皆が旅行できる日が又早く戻ってくると良いですね。

今回はちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、お付き合いしてくださって有難う。
これを読んでくださる皆さん、私たちが元気でこのサイトを続けられるように祈っていてくださいね。



by しゃっきり柊