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この店に初めて行ったのは冬真っ只中、町も凍るような日でした。
牡蠣、岩のりが入った風味のとても良い豆腐チゲは心も温まる絶品で、久しぶりの感動です。
ちょうどこの頃、贅沢な話ですが、何を食べてもさして感動もなく、味覚の飽和状態にありました。
ここのチゲが私の味覚復活のきっかけです。
昼時でしたが、近くのローカルの人で一杯になっていました。
フンフン、この店はいけるぞ！予感が沸いてきます。
皆が食べているのは座ったら出てくる“豆腐チゲ定食”。
それぞれのテーブルには卵がボール一杯置いてあります、好きなだけ卵を入れてください。
卵は辛さの調節用です。といっても、一つで十分ですが。
おきまり、キムチ四種が付いてきます。
豆腐チゲの美味しさだけではありません、次の驚きはご飯です。
石釜で炊いています。
せいぜい茶碗5〜6杯分用の石釜でどんどんご飯が炊き上がってきます。
今回はしろご飯でしたが、冬（前回は）豆が入ったご飯でした、もう絶品！
ご飯だけでも人を呼べるほど美味しいです。
ぐつぐつと煮えたぎる石鍋の豆腐チゲが食べ終わったら、粥が出てきます。
とても上品とはいえない粥ですが、これは石釜にこびり付いたおこげをお湯に浸してはがしたものです。
捨てるものなし。
w5,000（500円）でここまで満足させてくれる、なんだかおばちゃんたちがとても優しい天使に見えてきました。
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