トップ > e-デス ちゃんねる > スッチー裏のカオ > クルーのホテル生活

クルーのホテル生活

 
 
  クルーのホテル生活  
 
クルーにとってはホテルは、第二の我が家(言い過ぎ?)と言っても過言ではない。
だって、1ヶ月のうち半分以上はホテル住まいの生活なのだから。
チェックアウト(新人で飛び始める事)した頃は、滞在ホテルと言えばシェラトン、ヒルトン、ハイヤットなどトンが付く一流ホテルだったが、この景気低迷と航空業界の過激な値引競争の影響でそのようなトンがつく一流ホテルは、ここのところトントお目にかからない。(これは、航空会社全般の傾向だと思う)


それと共にクルーの生活もかなり庶民的になってきた。
それこそ、そろそろ定年をむかえ初めている先輩などは、貰ったボーナスで車をキャッシュで買ったなど、そのぐらいすごい額を貰っていた夢のような話しを聞いたことがあるが、(確かにその頃の航空運賃は、1ドル360円の固定相場時代でエコノミーでも欧州便で40万円以上、いやもっとしていただろう)、今はボーナスなんて給料よりも低い時もある。
今だに、スッチーの給料は高いなどと思っている人は大間違いなのである。


まず、ホテルに着くと近くのコンビ二に行く。
最近は、ホテルの近くにコンビ二がないと不便だという不満の声がクルーから出るようになった。
以前はホテルをもっと良くしろとなどという声があがっていたが、時代とともに不満の声も求める条件も変るものである。
人によっては、どこに行ってもコンビ二の食事で済ませてしまうというから、これまた気の毒なような話しだ。
地域の名産の食事を知らないなんて、なんでクルーになったか楽しみが無くて可哀想と思うが、人それぞれだから仕方がない。(まず、食いしん坊のe-desのメンバーにはありえないことだが・・・)


これは、日本人ばかりでなく、外国人クルーはもっとシビアだ。
外国人のクルーはあまり食事にお金をかけない。


あるインド系の航空会社の人達とホテルが一緒だった時などは、インド人クルーのソフトタイプの巨大スーツケースが、かなりの重さだった。
ステイ中にホテルで食事を作れるように、鍋や釜が入っているんじゃない?という感じだった。
それとも、泥棒に捕られないように全財産を持ってきているのかもしれないという程の荷物だった。(実際、先輩で貯金通帳から契約書まで空き巣に取られないように毎回持っている人がいた)
実際、日本では外国の料理が高い事もあって(海外で日本食が高いのとおなじか・・・)自分の部屋で調理をしている人もいるらしい。
香辛料の強い料理をしたらちょっと問題だが・・・。


またある人はホテルで髪を染めるという。
なぜですか?と聞いたら、家で染める時間が勿体ないということと、タオルを自分で洗う心配が要らないからという。
自分の家のお風呂を汚したくないということからだ。
これもなるほど、いちホテルライフの過ごし方と関心。
ところで、クルーにソムリエが多いのも、ホテルの滞在中に勉強する時間があるからだ。


とにもかくにも、クルーのホテル生活は生活感が漂っているのです。
 
By 怪獣ボスデスモン