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口ごたえは怖い

 
 
  口ごたえは怖い  
 
皆さん、機内に大きな荷物を持っていくことってありませんか?
特に、最近ピギーバッグといって、スーツケースの小型の形をしたものが大流行。でも、これって、機内持込可の大きさと明らかにサイズオーバーのものがあるのです。
それに、いくらサイズが規定サイズだからといって、飛行機の種類によっては、荷物置き場が小さい飛行機もあります。ある人は、「入らないのはおまえの航空会社が悪い」などとクレームを言う人がいますが、そのために、「貨物室にお預かりします」と良く言っていますよね。
でも、ごねていたりすると大変なことが起こるのです。


先日、知り合いのカメラマンがホノルルから外資系の航空会社に乗って帰ってくる時、いつものように、彼はカメラの機材を機内に持ち込んで、隣の空席の上に置いた。
そこに、通りがかったスチュワーデスが、「離着陸時は、前の座席の下に入れて下さい」と言ったので、彼は、悪気はなく「日本の航空会社は、座席の上に置いて、ベルトをしてOKだよ。それでも、いいんでしょ」と言った。
そしたら、彼女は、それが、乗務員に口ごたえをしたと解釈した。
乗務員の言うことを聞かないお客様がいる、とすぐキャプテンにレポートをした。
それを聞いたキャプテンは、すでに飛行機は離陸のために滑走路に向かって進んでいたが、その乗客を降ろすと決断し、グランドターンバック、つまりターミナルに引き返したわけ。
そして、彼は有無も言わさず、降ろされてしまった。


キャプテンの権限は機内では一番なので、正当な理由であれば、どんなに高いお金を払っているファーストクラスのお客さんであろうが、キャプテンが降ろすといったら降りていただくことになる。
降ろされてしまった彼は、地上のスタッフに、別に言うことを聞かなかったわけではなく、ただ別の航空会社では座席の上でも許されるよと言っただけなのにと直訴をした。


気の毒に思ったスタッフも、別の航空会社で帰れるよう手配をしようとしたが、今度はこのチケットが安いチケットだった。
そのためこの航空会社以外、使う事は出来ないものだった。
またまた運が悪いことに、毎日、日本とホノルル運航している会社ではない為、結局彼は3日間も余分にホノルルに滞在することになってしまった。
その間のホテル代は、もちろん自腹。
「ホテル代を払うより、安いチケットを見つけて帰った方が安かったんじゃない?」と聞いたら、「自己破産をした為に、細々と仕事をしている身には、そんなことは出来ないよう。でも、お陰で、いい写真が撮れたよ。」とポジティプなお言葉が帰ってきた。


これから、日本の航空会社も機内迷惑行為を法制化するにあたって、こんなことも起こりうるかもしれないね。
やっぱり、機内持込手荷物は適度な大きさでお願いしま〜す。
もし、自分の荷物が他の人の頭にあたったりして怪我させてしまった場合、場合によってはお客様同士の賠償問題にもなりかねないからね。
 
By 夏が大好きな雪だるま