天井のガラス越しに明るい陽の光が差し込み、白を基調に整えられた清潔感と落ち着きのある店内。
デパートの上なのに静かな空間。このレストランは上品でお洒落です。
ヨーロピアンは勿論、アジアン、エスニックもありますが、特にお魚が美味しいレストランとしてもお薦めしたいFIFTH FLOOR。
お昼なのに、2皿でしっかりディナー分の量があります。
今回はブリオッシュにマッシュルーム等のキノコ類が沢山乗せられて、あっさりしたクリームで仕上げてある前菜を選び、2皿目には、土地柄やっぱり、ドーヴァー海峡の平目のグリルをオーダー。せっかくだから、ここでは平目を戴きましょう、と皆楽しみ。友人の一人はサーモンをオーダー。
一皿目は前菜にしてはボリュームがあるけれど、大振りのブリオッシュに乗っているのはプリプリのキノコ達。クリーム仕立てだからコッテリしているのかなと思いきやサラッとしたクリームだからキノコの持ち味を生かして調理してありフライトで疲れた胃でもペロリといける。下のパンはブリオッシュで小麦とバターの風味が豊か。ふわふわした食感とキノコのプリプリがよくマッチしている。見た目の華やかさは無いけれどヘルシーで食べやすい。
そして、お楽しみの2皿目。運ばれてきた皿を見て一同、ビックリ!
長さが25センチほど、幅は12センチ以上はあると思われるビッグなドーヴァー海峡の平目が皿もはみ出んばかりに登場。クルーは胃袋は大きめだけどこれは食べきれるかしらとちょっと心配。
戴いてみると白身のふっくらとした身はあっさりとしている。バターの風味が良く合い、上に乗っているソテーされた小エビが塩見が利いていて、いいアクセントになっている。
ナイフでごっそりと、白身をはずし、ふっくら熱々の身をたっぷりと頬張ると、魚の美味さが口いっぱいに広がる。臭みもなくいくらでもいける。
時にはレモンをジューっとたっぷり絞り、更にあっさりと食べることもできる。
添えられた、ポテトやインゲンも素材の味が生かされていて体にいいわと感じる。
友人のサーモンも大振り。サーモンのピンクにグリーンのソース、下に敷かれたレンズマメの彩りと盛り付けの形がケーキのように華やかである。これもあっさりとしている。
大きな肉厚のピンクのサーモンは塩味がベースになっていて、上に乗っかっているチャツネのような甘いジャムを崩しながら付けて食べる。フォアグラではよく見かけるけれどサーモンでもこれだけしっかりとしていると、このような食べ方もするのね。
下に敷かれたレンズ豆はホクホクとして美味しい。ここの野菜は新鮮さと素材の旨みを感じた。
脇役のパンもナッツや野菜の入ったオリジナリティーあふれるもので種類も多かった。
お値段はお昼間にしては高め。メニューを見ると夕方からのセットメニューの方がお得。
今回は、アルコール無しで、一人、約30ポンドかかったけれど、しかし、素材の良さ、ボリュームを考えると妥当なお値段である。
ここは、ハーヴィー・ニコルズの一番上の階だけど、入り口はフロアーの奥にあり、エスカレーターを上がるとオープンキッチンの別のカウンターレストランが目に付きFIFTH
FLOORレストランを見落としがち、ちょっと高級に落ち着いた雰囲気で美味しいものを戴きたいなら、奥の扉を目指して行きましょう。
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