ニューヨーク近郊への通勤列車の発着駅として、毎日50万人もの人が利用するという全米でも最大規模のグランドセントラルターミナル。マンハッタンの中心地ミッドタウンに位置し、朝夕のラッシュアワーにのみならず、一日中人の往来で活気をみせる。
42丁目に面する外側正面入り口の上を飾るのは、合衆国のシンボルであるワシに乗ったスピードの守護神マーキュリー。建物の中に足を踏み入れると、中央には巨大なメインコンコースがあり、大理石で造られた床、巨大なアーチ窓、優雅な階段、高い天井に描かれた星座の数々は一見の価値あり。
外観
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駅構内
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天井に描かれた星座
グランドセントラル・マーケット
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駅構内には「グランドセントラル・マーケット」があり、野菜、惣菜、ケーキ、生鮮食品など14余りの専門店が勢揃い。
値段は場所柄か少し高めであるが、お頭付きの魚から、エビ、カニ、プライムリブステーキ、生スパゲッティ−、チーズ、野菜、とたいていの食材はここで揃う。特に夕方ともなると、汽車が出発するまでの間、夕飯の買い物に急ぐ人々でひしめき合う。また地下はデパートのフードコートのようで、インドカレー専門店、タイヌードル、中華料理、サンドイッチ、サラダ、ケーキと何でも買え、カフェテリアで食べることができる。 |
1984年に上映された映画『恋に落ちて』の中でもグランド・セントラル駅の様子を垣間見ることができる。
映画は、ニューヨーク郊外から鉄道でグランド・セントラル駅まで通うグラフィック・アーティスト(メリル・ストリープ)と建築家(ロバート・デニーロ)とが、共に家庭を持つ身でありながら、いつしか恋に落ちてゆくストーリー。
趣のあるこの駅は、どんな映画のシーンに使われてもしっくりとくる。
ニューヨークへ来たらぜひ観光コースの候補に入れてみては?
次号では、グランドセントラル駅内のお薦めのショップをご紹介します。
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