タイムスリップを感じさせてくれる店
大阪難波といえば、大阪の雰囲気を肌から感じさせてくれる所。歩けば、食いだおれの町らしく、活気に満ちて美味しそうなお店がいっぱい。
その中で、創業弘化元年という古いおでん屋さんがあります。
関西流に言えば関東だき。 お店の中は、コの字のカウンターのみ。中でおばちゃんが3人できりもりしています。お店の建物が古く、ここでちょん髷を結った人がいても不思議でない空間はなんともいえない良い感じ。
種類は10種類程度でおでんのみと少ないけれど、味は抜群。 特にお勧めは「砂ずり(鯨の舌)」「サトイモ」。 そして、絶対に食べて欲しいのは、「ひろうす」。
これは、がんもどきのお化けのように大きいもので、なかに銀杏やら野菜等等いっぱい入って本当に美味しい。また、オリジナルの錫に大きな徳利でそのまま御燗をしてくれる日本酒、これも粋。
お会計は、おでんの串とビールの栓とプラスチックの札で勘定していきます。
目一杯食べて、飲んだら一人5千円ぐらい行ってしまうので、おでんではちょっと高いかなーといった感じですが、味と雰囲気は、ピカイチ。 ここでちょっとつまんで、南の街に繰り出すと、1人3000円ぐらいでおさまると思います。
今回、食べに行った時、外から南こうせつの「神田川」が聞こえてきて、なんとなく時間が止まって白黒の映画のイメージを感じさせてくれました。
一時、女将さんの体調が悪くて長期休業していましたが、また再開しています。 但し、時間は午後5時〜9時までの5時間だけ。