| 細長いマンハッタン島には、チャイナタウン、リトル・イタリ−、ブラック・ハーレム、スパニッシュ・ハーレムなどさまざまな地域があり、中でも32丁目から36丁目にあるコリアン街は、ガイドブックにもあまり紹介されることがないが、韓国人のためのスーパーや焼肉屋などで賑わっている。
「ソウルガーデン」は４年ほど前に開店した比較的新しい店で、豆腐チゲが自慢の店。気取らず予約なしでもふらっと入れる店内は広々としており、ゆっくりと食事を楽しむことができる。私のお薦めの豆腐チゲは、ソウルガーデンの「海鮮スンドゥブ」。「スンドゥブ」とは韓国語で「柔らかい豆腐」を意味するそうだ。
グツグツと赤く煮えたぎる鉄の小鍋の中には、ムール貝、アサリ、エビ、そしてふわふわの絹ごし豆腐が入っていて、一度食べると病み付きになること間違いなし。特に冬の寒い日など、あのアツアツのスープを思い出しては舌なめずりをしてしまう。スープには海鮮のダシがたっぷりと効いてコクがある。オーダー時に聞かれる辛さ具合は「ノンスパイシー」でも程よい辛さでちょうど良かった。モヤシ、キムチ、こんにゃく、大根、ナスなどの副菜と、炊き立てのご飯がついて料金はたったの8ドル（ランチタイムは7ドル）。ご飯は厚釜で炊かれ、一粒一粒の米が立っており、モチモチ感がたまらない。どんな電子炊飯器で炊いてもこの味はなかなかでないであろう。一人で食べに行っても、ちゃんと厚釜を使った炊き立てのご飯を出してくれるのには感激。毎日24時間オープンだけど、早朝からスタミナ回復の為にチゲを食べる人がいるのだろうか？手軽に安くてヘルシーな食事を摂りたい人にはお薦めの店！
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