フェラーリファン必見のレストラン 世の中に、こんなにフェラーリファンがいるとは知らなかった。私の夫も大のフェラーリファンなので、ある日モデナに行くことになった。モデナはフェラーリファンにとってはあこがれの地らしい。正確にはモデナから20km先のマラネロというところに、フェラーリ本社やテストコース、ギャラリーがあるのだけれども、その前にモデナ市街の観光をすることに。 ミラノからICで1時間半。(片道15ユーロ)。モデナ中心までは駅から歩いて15分ぐらい。駅前は寂しい感じだが、決してこれでモデナの印象を決めてはいけない。ドゥオモ周辺はなかなかしゃれた感じだ。ドォウモとその隣の鐘楼、それとドォウモ前のグランデ広場は、世界遺産に指定されている。 そしていよいよマラネロへ。バスでも行けるのだが、時間を短縮してタクシーで行くことにした(22ユーロ)。 今年オープンしたばかりの「FERRARI STORE」は全世界のフェラーリファンでにぎわっていた。入口に展示されたF1マシンの前で、柵に入り込んでうれしそうに写真を撮っていた男性が、お店のお姉さんに注意されていた。外人でもそんな人いるんだ、と妙に安心してしまった。バブリーな頃、ローマのフェラガモでショウウィンドーの中に入り込んで見ていた日本人のおばさんが、店員におもいっきり注意されていたのを思い出した。 半分つきあいのような感じでやって来たが、そんな私にも心動かされるものがあった。それはレストランである。特に目的のない私には、食べることしか楽しみがない。 フェラーリ本社の前にあり、黄色い壁の一軒家でなかなかルックスナイスだ。小さい店なのかと思えばそうでもなく、奥行きが広くてしゃれている。壁にはフェラーリの写真やヘルメット、トロフィーなどのグッズがいっぱい。ファンは泣いて喜びそうだ。その日は団体客が多かった。ドイツ人らしい団体客が長いテーブルで楽しそうに食事を楽しんでいる。それぞれフェラーリのポロシャツを着たり、キャップをかぶったりとさりげなくグッズを身につけている。夫はなぜ自分も着てこなかったのかと大いに悔やんでいた。
肝心のお味だが、これがなかなかおいしいのだ。単なるフェラーリに付随しているレストランだと思っていたが、「バカにしてごめんね」という感じ。お昼だったのでサラダとパスタの2品だけにしたが、サラダがまたグー。メニューがイタリア語しかないので「INSALATA」という言葉をたよりに適当に頼んだら、これが当たってしまった。温製のエビと、ルッコラやチコリなどの野菜とバルサミコがからまっておいしかった。食べながらみんな立ちあがってバシバシ写真を撮っているので、私たちも思いっきり写真を撮った。
12時のオープンと同時に入ったのですぐ座れたが、何となく予約客(しかも団体)が多いような気がしたので、やはり早い時間に行ったほうがいいと思う。
ワインやお皿なども売っていてお土産にもいいかも。私はモデナ特産であるバルサミコを買った。 「Ristorante Cavallin」
by ほろ酔いくま |