念願の希望であったホクロとシミの治療後、帰宅した私の顔を見るなり妹が笑い出した。田舎から出てきたニキビ面の高校生のようだと言う。これもひとえに美しくなるための試練と思う一方、治療後が治らなかったらどうしようとの不安がよぎる。次の日、恐る恐る鏡を見ると、顔の表面の赤みは少しひいていたが、40箇所ほどの治療後が、小さな虫に食われたような赤い斑点になっている。さらに顔の表面を近くで見ると、表面は爪で引っかかれたような浅い削り跡になっている。今日は一歩も外へは出られなかった…。3日経っても依然顔全体が腫れぼったく、できることなら人には会いたくない心境、いや相手にも驚かれるし会わないほうが賢明かもしれない。実際私の顔を見た友人は、私が風疹にでもかかったと思ったそうだ。4日目には顔全体の腫れはほぼ引いて、小さな治療跡はところどころかさぶたになってきた。10日間を過ぎて表面のかさぶたは取れ、レーザー照射跡はまだ完全とは言い切れないがピンク色になり、どうにか化粧でごまかせる。鏡を見て顔に黒い点がないだけで、何だか自分が色白になったようでちょっぴり嬉しい。
レーザー照射後5週間が経過し、ドクターのチェックを受けに行った。まだ顔に跡が残っているし、大丈夫かと相談したが、完全に赤い跡が消えるまでは数ヶ月かかるとのこと。とにかく太陽の日に当たらないよう再度注意され、顔の跡に塗る軟膏を処方してもらった。