ハンガリーの料理は不思議だ。いろいろな国の料理が混じっている気がする。 基本的にはドイツ料理と似ている。1品が大皿なこととか、盛り付けとか。でも高級ハンガリーレストランは、フランス風のハンガリー料理だそうである。(今回はきちんとした服を持っていかなかったので、行かなかったが・・)確かにフォアグラの料理や、デザートのクレープは有名である。後でわかったのだが、ハンガリーではガチョウの飼育が盛んで、フォアグラは名産だそうである。 フォアグラは、高級レストランでなくても食べられるのでご安心を。 そして食後の飲み物には、エスプレッソやカプチーノがある。どのレストランやカフェのメニューにも必ずある。ここらへんはイタリア風だ。 これだけ聞くと一貫性のない料理のようだが、それでもちゃんとハンガリーの味をかもし出しているのである。ほとんどの料理にパプリカを使っているし、メニューにハンガリー風と書かれていたら、グヤーシュソースがベースになっていると思って間違いない。それがドイツ料理とは違った、デリケートな味を出しているのかもしれない。 ハンガリーの雰囲気や料理を楽しみたいけど、高級レストランはちょっと気が引けるなあという方にぜひおすすめなのが、このレストラン「マーチャーシュ・ピンツェ」。1904年創業という歴史あるレストランなのだ。でもかしこまる必要はなし。店内は広く、団体客も多い。壁には歴史を感じさせる壁画があるし、天井には凝った装飾がある。バンドの人たちが民族音楽を演奏してくれる。ウェイターたちも民族衣装を着ている。もちろん、ラフな格好で行ってもOK。 肝心な料理だが、ぜひフォアグラを試してみて。グヤーシュソースがかかっていてハンガリー風の味付けになっているソテーだが、とてもおいしい。それになんといっても安い!3300フォリント(約1700円)で食べられるのだ。フランスではこんなわけにはいかない。デザートにはグンデル・パラチンタ(クレープ)を!ウェイターが席に来て、パフォーマンスをしてくれるので楽しい。 |