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お薦めします!薩摩の美味しいお菓子達!

お薦めします!薩摩の美味しいお菓子達!
お薦め度
★★★

素朴なんだけど、また食べたくなるような、そんな薩摩のお菓子達をご紹介。
久しぶりに鹿児島へ行ったら、やはりあれを食べずには帰れない。 そう、薩摩蒸気屋の「かすたどん」は忙しいスケジュールの合間をぬってでもGETしたいお菓子。

「かすたどん」ってネーミングからも判るように、中にカスタードを包んだ、黄色くてまーるいお菓子で、一見すると仙台の「萩の月」によく似ている。しかし、食べてみるとわかるけれど、「萩の月」のカスタード餡はちょっと和風であるのに対し、「かすたどん」のそれは大変滑らかでトローリとして、どちらかと言えば洋風である。外はふわふわに蒸し上げたスポンジケーキのような生地で優しい口当たり。戴くとふわーとカスタードの風味が口に広がる。ケーキのように派手さはないけれど、また口にしたくなるような一品。

次にお勧めしたいのが「銅鑼殿」(読み方はどらどん、薩摩の人は○○さんって感じで親しみをこめ呼ぶ、例えば「西郷どん」もしかり。)これは、丸に十字の薩摩の紋様が焼き付けてあるドラ焼き。外の皮もしっとりと焼き上げてあるが、中もこれまた、しっとりとした、大きめの小豆の粒餡でなかなかの食べ応えがある。持ってみると、1個がどっしりと重い。その辺のドラ焼きとは一線を隔すと言った味わい。

面白いネーミングのお菓子と言えば、これに勝るものはないかも。「春駒」。なんだ、普通じゃんと思うなかれ、私が、なぜこのお菓子が「春駒」なの?って薩摩蒸気屋の方訊いたところ、ちゃんと次の日FAXで回答があった。すぐに、回答してくれる誠実さに感謝。

名前の由来は、200年ほど前、ある武士が家計を助けようと思案の末に、黒砂糖に米粉、小豆餡を調合した、馬の一物に似た形の珍菓を作り芝居小屋の前で売り出したら、これが当たり、財を成した。当時は参勤交代の時にも疲労回復のために持っていかれたそうである。それから、時が流れ、大正天皇が鹿児島県にいらした時に郷土の菓子として献上したら、当時の知事に名前を訊かれたのだそう。まさか、馬の一物です、なんて答えられないから、窮してとっさに「春駒」って言っちゃったらしい。まあ、美しい思いつきでよかった。

さて、この春駒、確かに外の包みを取ると、形も見た目なんだかパッとしない。
馬の一物ねえ。確かにそんな感じだけど・・・。まあ、食べる時は忘れましょう。
食べてみると、あら、美味しいじゃない。モチモチとした歯ごたえ、しっとりとした生地。名古屋の「ういろう」とも、よくある「羊羹」ともまた別物。 小豆餡の風味が豊かで、確かに、これだけで、お腹にたまるって感じ。それもそのはず、小豆に米粉、餅粉を混ぜて蒸し上げてある。なるほど、昔の人には、栄養の高い食べ物だったのでしょうな。

最後に「かるかん」これはもう、お馴染みね。薩摩蒸気屋のは小ぶりだけれど、しっとりと重みを感じ、外の皮は、ほんのり甘くて山芋の旨みを感じる。中には、なめらかな漉し餡。あくまでも主役は皮だから、これを引き立てて主張しすぎない立派な脇役に徹している。
詰め合わせでも、バラ売りでも対応してくれるので色々な種類を少しずつ買うこともできます。

 


薩摩蒸気屋: 鹿児島空港にもありますが、今回は品揃えの豊富な天文館店。大通りの天文館電停の前。高島屋プラザの並び。正面から見て左側。すぐわかりますよ。
営業時間: 8:30〜21:40頃まで(年中無休)
電話: 0992-23-6410
・かるかん、かすたどん、春駒はそれぞれ、1個100円
・どらどん は1個80円

by マリリン

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