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F1スペイングランプリ2001観戦記

F1スペイングランプリ2001観戦記

やって来ました、スペイングランプリ!イタリアのモンツァ、ドイツのホッケンハイムに続き、今回のバルセロナで海外のF1観戦は3回目なのでもうずいぶん慣れてきたかな?予選も決勝もしっかり観戦。天気もバッチリ、結果も最終ラップの大逆転で大興奮!こんなに盛り上がったスペイングランプリを紹介します。
興味がある方は、ぜひトライしてみては?


★ まずはチケットをゲット!
今回は、スペインGPが開催されるカタルーニャサーキットの公式ホームページから印刷した用紙を使い、Faxで申し込みました。1月末に申し込んで、3月中旬に届きました。価格は3万ペセタ、場所はメインスタンドの第1コーナー寄りです。


★ いざサーキットへ!
Passeige de Gracia駅から(サンツ駅からも行ける)、カタルーニャ鉄道Macanet(マサネット)行きの列車に乗り、Montmelo(モンメロ)下車。時間は35分ぐらいで、片道350ペセタ。ちなみに予選日に乗ったときは、途中で車両の切り離しがあり、後ろに乗った人たちはゾロゾロ前に移動しなくてはならなかった。前の方に乗っていた 方がよいかも…。でも列車中がグランプリに行く人たちだらけなので、心配なし。電光掲示板にも「次は〜」と行き先の案内がでる。
駅を出ると、なんと親切なことに立て札がいっぱい!これなら迷わずにたどりつける。途中のみやげ物屋をひやかしながら行くと、蒸気機関車の形をしたトロリーバスに遭遇。サーキットへの無料送迎バスだった。ラッキー! これでずいぶん時間が短縮できた。20分ぐらいかかったかな?


サーキット送迎トロリーバス

サーキットに行く途中にあるカフェ
この先にも、まだまだ店が続いている


★ さあ観戦、でもその前におみやげ!
サーキット内のおみやげ屋の数はちょっと少なめ。(外の方がいっぱいあったかも)メインスタンドの中央あたりに かたまってある。サーキットグッズの店が1件と、F1チームの店が4件ぐらい。Tシャツとピンバッジを買っちゃいました。そしてビールを買っていざ座席へ。


★ ワッフルはおいしかった…。
どこのサーキットでもそうだが、サーキット内の食事は期待できない。ここでも、おきまりのホットドッグとフレンチフライぐらいしかなかった。食事は、駅を降りてからサーキットへ行く途中にあるカフェですませて行ったほうがよい。でも何かいいものないかな、と探していたら、おいしそうなベルギーワッフルのワゴンを見つけた。シュガーパウダーやチョコレートなど、好きなものをかけてくれる。他のサーキットでは見かけなかった。ここの特徴かな?


★ 熱狂的な観客席
それぞれごひいきの帽子やTシャツを身につけた人たちで満員の観客席。やはり、シューマッハを応援するフェラーリの赤い帽子と、ハッキネンを応援するフィンランド国旗が大部分を占める。
私たちの席の前には、ラルフ・シューマッハを応援するウィリアムズの帽子をかぶった7人の集団がいた。みんなが歓声をあげたり、ラッパを 鳴らしたりしている中で、会話もせず静かに見守る7人。それぞれの席もちゃんと決めているらしく、途中でトイレに立った人がもどってきても、つめたりせずにもくもくと自分の席に戻ってくる。予選の日も決勝の日も見事にピタリと同じ席だ。
決勝の日はレースが始まろうとしているのに、なかなか現れないのでハラハラしていたら、フォーメーション・ラップが終わりスタート直前に悠然と現れた。(なぜかホッ。)


さあ、いざスタート!歓声がますます大きくなる。まず、予選1位だったミハエル・シューマッハが好スタート。しばらくシューマッハ兄のトップが続くが、序盤で7人が応援していたラルフが惜しくもリタイア!そのとき7人の顔が かすかに曇った…。やはりちょっとがっくりした様子。でも、くやしさを表に出すこともなくその後ももくもくと観戦を 続ける7人。まさに7人の侍だ。
その後M・シューマッハは2位に落ち、ラスト2周までハッキネンがトップ、このまま突っ走るかに思われた。ハッキネンを応援する人たちは、大盛り上がり。あちこちでフィンランド国旗がはためく。黒皮のベストを着たふとっちょのおじさん(この人おもしろいから注目してた)が、前に出てきてノリノリ。シューマッハファンはがっかり。ラスト1周、おじさんはハッキネンの雄姿を撮ろうとビデオを構える。とたんに、おじさんの動きがぴたっと止まった。 なんとハッキネンのマシンが、煙を上げてストップしてしまった。その横を通り過ぎるシューマッハのマシン。観客席はとたんに一変し、シューマッハファンの歓声が湧き上がるのであった。


サーキット入口
すぐ横に当日券売り場あり

ビデオカメラを手にガッツポーズをするハッキネンファンのおじさん。
手前の紺の帽子が7人の侍。


★ さあ、帰りましょう。
観戦の余韻にしばらく浸った後は、電車が混むので早く帰りましょう。途中のカフェで勝利の祝杯をあげている人たちもいて、1杯飲んで帰ろうかなという誘惑にかられたけど、今夜はサッカーを見に行くというもう1つの目的があったのだ!おとなしく帰ることにした。
往きにばんばん来ていたトロリーは、帰りは混んでいるのかいくら待っても来る気配なし。結局歩いて駅まで行ったが、往きとたいして変わらなかった。駅に着くと、切符を買う長蛇の列。朝着いたときに帰りの分も買おうとしたら、乗る2時間前からしか買えないと言われた。みんな平気で割り込んできたりするので、日本人はお行儀いいけどこの場合多少強引に並ぼう!


☆ 一夜明けて…。    
昨日の観戦の興奮もさめやらぬまま、やや脱力して今日はランブランス通りをお散歩。と、なんだか見たことのある集団が…・。そう、あの7人の侍だ!なんと通りのオープン・カフェでお茶している。しかも7人ともまだ、ウィリアムズの帽子をかぶっている。お茶をしていても、7人は静かだ。会話してるのかな?    それから、ランブランス通りのあちこちでF1チームの帽子をかぶっている人を見かけた。フェラーリの赤い帽子をかぶった人たちは、ちょっと誇らしげに見えた。    
昨日観戦した人たちも、今日は観光らしい。その姿を見て、次はどこに観戦に行こうか、と考えてしまうのだった。(F1観戦の旅は続く…。)


by  ほろ酔いくま

 

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