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ボルドーのワイン博物館シャルトロン博物館

ボルドーのワイン博物館シャルトロン博物館
お薦め度★★★

ワインの造り方、またその流通の様子を見せてくれるワイン博物館がボルドーにあります。
ボルドーに来たら、大方の人が郊外のシャトー巡りに出かけますが、その前にちょっとワインの醸造方法や昔の取引の様子なんかも頭に入れておくとシャトーでの説明を聞いたときに分かりやすいですよ。

ボルドーの中心からガロンヌ川沿いにテクテク歩いて20分ぐらい。近くにはバスも通っています。
ワインミュージアムとは言っても観光客はそれほど多くはなく、ゆったりじっくりとみられます。
まず、チケットを買う時に説明を書いたファイルを貸してもらえるので尋ねてみましょう。
今回は英語のファイルをお借りしました。ファイルの貸し出しは無料です。

この建物は3階建ての構成になっていて、地下1階は、昔、ワインの樽を保管した場所です。ここを利用して、ワインのできるまでを見せてくれます。
薄暗い地下に入っていくと、ワインの保管には欠かせない黒いカビが壁にびっしりと広がっていてちょっとかび臭いのですが、順路に沿って進んでいきましょう。

収穫したブドウを潰すのに使った大きな桶、その果汁を入れるための樽の作り方、にごった果汁を落ち着かせるための卵白の使用などを昔の道具をそのまま展示して見せてくれます。瓶詰めの状況、コルクの栓をする機械。昔は一つ一つの工程が手作業だったのです。
ワイン造りは力も根気も要る仕事だと改めて感じました。日本で基礎を勉強したつもりの私でしたが実際の道具を見て大変勉強になりました。
さて、一通り見たら上の階へ進みましょう。

上の階は18世紀ごろのワインの注文書や写真、今ではお目にかかれない有名シャトーの昔のラベル(昔と今のラベルを比べてみると随分と変わってしまっているものもあり、大変興味深いですよ。)当時使用されていた瓶、これも今の形とは違うものもあります。

展示パネルの中には18世紀当時のボルドーの古い町並みが写し出されているものもあります。これを見て大変びっくりしたこと。それは、よく見ると海外輸出用のワインの樽がゴロンと道端に放置してあり、陽があたるとか、温度管理とかあまり気にされてなかったという印象を受けました。
もっとも、昔は気温も今より低かったといいますが。
町並み自体は今のボルドーの風景とほとんど変わっていません。18世紀当時の町並みがここには残っているそうです。パリよりも100年古いそうで、建築家にとってもボルドーは研究の価値がある町だそうです。

更に、奥には人形を使った昔の瓶つめラベル貼りの様子がみられます。
昔の手作業の様子がよく分かります。

最後にお土産コーナーではワインのジャムがありそれぞれ、試食。甘い白ワインで作ったソーテルヌのジャムは蜂蜜のようで、赤いボルドーワインのジャムは大人の味といった感じでした。ワイングッズも多くあり、ワインの温度を測る温度計、ランチョンマット、ワインのアクセサリー類もありました。気に入ったものがあったらぜひ、どうぞ。

昔の醸造方法からわかる、ワイン博物館にぜひ、行ってみてください。


DATA :

住所:41rue Borie
バス:1番Colbertで下車
開館:14:00〜18:00
休み:土日祝
料金:日本円で800円ぐらい

 

BY マリリン

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