世界遺産にもなっているサンテ・ミリオンの町で気の効いたビストロを発見。
入り口からは想像できないくらいの広い中庭があり、中世の遺跡の中で食事をしている感じが味わえます。中庭は古い城壁に囲まれた感じで、陽射しをさえぎるためのパラソルが備えてあり、オープンカフェ感覚を味わえます。
勿論、建物内でも食事できます。入ると長い古いカウンターが味わい深く店の雰囲気をつくりだし、テーブル席も落ち着いた感じです。
さて、メニューに目を通すとワインの充実度に驚かされます。
そう、ここはワインの町、サンテ・ミリオンだものね。ワインリストは、サンテ・ミリオンのワインも豊富ですが、ボルドーを始め、フランス各地の赤、白、ロゼ、貴腐ワインも種類多く取り揃えています。
勿論、フルボトル、ハーフボトルも数多く用意されていますが、あれも、これも試してみたいとか、品種別に試してみたいとか言うあなたのために、グラスでも種類多く用意されています。お値段も良心的で、少人数で行って、白、赤の数種ずつなんていうのもできますよ。
私たちは、3人で行きましたがそれぞれが、違うブドウ品種のワインを選び香りや味わいの違いをグラス交換しながら確かめ合いました。これも、グラスワインが充実しているお店ならではできることです。
もう一つのここの自慢は自家牧場で育てた鴨を料理の素材に使用していること。
私達はフォアグラと鴨のコンフィ、サラダ、生ハム、フレンチフライなどを注文しました。
ワインに合うおつまみ系も充実しているのです。
フォアグラのテリーヌはフォアグラのペーストの層の間に鴨のお肉も少し入っていて味わい深く、フランスに着いてから何軒かフォアグラを食べてきましたが、ここのが一番味がしっかりとしていて、ペーストの部分が上品で美味しいねという私たちの評価でした。
鴨のコンフィイはさすが自家牧場のものだけあってか、肉も皮も厚くしっかりとしていて、表面がカリカリに調理されていて、中は旨みが十分に閉じ込められた絶品でした。
ここに来たらぜひ、鴨が嫌いでなければ、コンフィイはお薦め!
皆で、つまめるように生ハムも注文しましたが、少し肉厚で程よい塩味、赤ワインにはもってこいでした。お肉の旨みと風味が強くて美味しいですよ。
入り口はグリーンの看板が目印。サンテ・ミリオンのシンボルの丘の上の教会に続く道の途中にあるからすぐにわかりますよ。
晴れている日はぜひ、中庭でお食事してみてください。気持ちいいこと間違いなしです。
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